サイズフェチ小説

【GTS・縮小】とあるメルトダウナーの縮小遊戯 その1[研究施設襲撃編]

【GTS・縮小】とあるメルトダウナーの縮小遊戯 その1[研究施設襲撃編]
※この小説は完全なフィクションです。原作とはなんの関係もありません。
サイズフェチ要素があります。原作ファンの方などは注意してください。
性格や言動も原作と解釈違いがあるかと思います。
とあるの物語としてではなく、サイズフェチ小説としてみてください


「第一章 暗部からの依頼」

学園都市、第七学区。窓のないビルの奥深くで、一人の少女が退屈そうに椅子へ腰掛けていた。麦野沈利。学園都市に七人しか存在しない超能力者(レベル5)の第四位。
「で? 今回は何をぶっ壊せばいいわけ?」
『第十八学区に所在する第七能力開発研究所。施設の完全破壊、および所属研究員全員の抹殺を依頼する』
「ふぅん。研究所ねぇ」
『対象施設には研究員、技術者、警備担当者を含め、総勢四百二十六名が在籍している』
「結構な人数じゃない。で、何やらかしたの?」
『機密情報の外部流出を計画している』
モニターに数枚の資料が表示された。能力開発実験。人体への負荷試験。未成年の被験者に対する非合法な処置。そのどれもが、学園都市の暗部では珍しくもないものだった。
『対象研究所の職員は、これらの実験の中止を求め、過去の研究記録を外部報道機関へ提供する準備を進めている』
「へぇ。今まで散々ガキどもを実験台にしてきた連中が、今さら良心に目覚めたってわけ?」
『そう判断して差し支えない』
「あっはは! 傑作じゃない! で、都合が悪くなったから全員消せって? 相変わらず腐ってんねぇ、学園都市の上の連中は」
『依頼を受諾するか』
「いいわよ。ただし、条件が二つある。一つ。今回は私一人で行く。アイテムの連中には手を出させない」
『理由は?』
「邪魔だから。あいつらに余計な仕事させる必要ないでしょ」
『了承する。二つ目は?』
「研究員は全員、行方不明って扱いにしてちょうだい」
『……抹殺の確認は不要ということか?』
「そういうこと。研究所は跡形もなく吹っ飛ばす。研究員は誰一人戻ってこない。それで十分でしょ?」
『対象者が再び情報を漏洩する危険性がある』
「私を信用してないわけ? だったら他の奴に頼めば? 四百人以上を一晩で片付けられる便利な駒が、他にいるならね」
『……条件を承認する』
「最初からそう言えばいいのよ」
通信が切れた。麦野は自分の右手を見つめる。原子崩し(メルトダウナー)。粒子を波形と粒子の中間に固定し、強力な破壊力を生み出す能力。だが彼女の能力には、上層部にさえ報告していない変化があった。メルトダウナーに触れた相手をまるで原子の大きさまで縮小化させる能力である
「殺しちゃったら、それで終わりじゃない。せっかくなんだから、少しくらい遊ばせてもらわないとねぇ」
彼女は机の上の透明な小さな容器を弾いた。それは昆虫を飼育するための虫籠だった。


[第二章 紫色の侵入者」
三日後。第十八学区、第七能力開発研究所。午後九時四十七分。
「所長、本当に公表するおつもりですか?」
「ああ。もう十分だ。私たちは、あまりにも多くの子供たちを傷つけてきた」
白髪交じりの所長、霧島誠司は机の上の写真を見つめた。そこには実験着を着た幼い少女が写っていた。
「この子は、まだ八歳だった。能力開発の名目で、何度も危険な実験を受けさせた。私はそれを知りながら、止めなかった」
「ですが、告発すれば我々も……」
「分かっている。それでも、これ以上続けるわけにはいかない」
ガンッ!! 施設の正面玄関から鈍い衝撃音が響いた。
『警告。正面ゲートに異常を検知』
監視モニターには一人の若い女性が映っていた。赤茶色の長い髪。淡い紫色のミニワンピース。胸下の黒いベルト、背中の大きな黒いリボン。短い裾から覗く太もも、黒いニーハイソックス、白いヒール付きロングブーツ。そして右手には場違いな虫籠。
「こんばんはー。夜分遅くに悪いんだけどさぁ。ちょっと全員、出てきてもらえる?」
「何者だ!?」
「んー? 名乗る必要ある?」
緑色の閃光が走り、防爆扉が轟音とともに消失した。粉塵の中から白いブーツが現れる。
コツン。コツン。
「学園都市第四位。麦野沈利。ま、それだけ分かれば十分でしょ?」


[第三章 虫籠」

「一人だと!?」警備主任は目を疑った。中央ホールには数十名の警備員が集まっていた。
「たった一人で、ここを襲撃するつもりか!」
「そうだけど? 何? 人数揃えないと入っちゃいけない決まりでもあんの?」
「その虫籠は何だ! 俺たちを馬鹿にしているのか!」
「ああ、これ? お土産入れ。せっかく来たんだから、何か持って帰りたいじゃない?」
「意味の分からないことを……!」
「ま、すぐ分かるわよ。さてと、最初は誰からにしようかにゃーん?」
「撃て!!」
乾いた銃声が連続した。しかし麦野の周囲に展開された緑色の光が、銃弾をことごとく消し飛ばす。
「あっはは! 馬鹿じゃないの!? 第四位相手に豆鉄砲? もうちょっとマシなもん持ってきなさいよ!」
緑色の光線が放たれた。光に包まれた警備員の身体が急激に縮んでいく。制服が床に落ち、その中から小さな人影が転がり出た。さらに肉眼で捉えられないほど小さくなった。
「成功、成功。はい、一匹目」
麦野は特殊な回収装置で極小の対象を検知し、虫籠へ移した。
「そんな能力、聞いたことが……!」
「そりゃそうでしょ。教えてないんだから」
再び緑色の光が走る。三人、五人、十人。研究員たちが次々と姿を消した。
「逃げろ!!」「化け物だ!!」「誰か、助けてくれ!!」
コツン。コツン。白いブーツのヒールが床を叩く。
「ちょっとぉ。そんなに慌てないでよ。ほら。踏んじゃうかもしれないじゃない?」
麦野はわざと片足を持ち上げた。極小の研究員には靴底が巨大な天井のように見える。だが彼女は床に下ろす直前で止めた。
「……なーんてね。まだ持って帰る前だってのに、潰したらもったいないでしょ?」
回収装置が動き、小さな人影が次々と吸い込まれた。
「安心しなさいよ。ちゃんと全員、連れて帰ってあげるから」
その言葉に安堵した者はいなかった。


[第四章 見上げた先の第四位」

佐伯は、目の前の光景に言葉を失っていた。
つい数分前まで、自分と同じ人間だったはずの女が、今や天を突く巨人のようにそびえ立っている。
淡い紫色のワンピース。その裾は、遥か頭上で揺れていた。
黒いニーハイソックスに包まれた両脚は、巨大な柱そのものだった。さらに下には白いロングブーツがあり、ヒールが床を叩くたび、佐伯の足元に激しい振動が伝わった。
「な、なんて大きさだ……」
隣にいた若い研究員、田村が呟いた。
彼は恐怖に震えながらも、思わず頭上を見上げていた。
低すぎる視点からは、普段なら見えないワンピースの内側まで視界に入ってしまう。揺れる紫色の裾の奥に、田村の目線からは黒い下着が丸見えになる。
「お、おい……見えたか?」
田村が小声で尋ねた。
「馬鹿! そんなこと気にしてる場合か!」
佐伯は怒鳴った。
だが田村は、恐怖とは別の意味でも動揺していた。
目の前にいるのは、学園都市第四位の超能力者。
ほんの気まぐれで自分たちを消し去れる存在だった。
それなのに、圧倒的な大きさの女性を足元から見上げるという非現実的な状況に、奇妙な興奮を覚えてしまっていた。
そのときだった。
「あん?」
頭上から声が降ってきた。
麦野がこちらを見下ろしていた。
「何よ、あんたたち。さっきから上ばっか見ちゃってさぁ」
巨大な顔が近づく。
「……まさか、そんな状況で私の格好を眺めてたわけ?」
佐伯の顔から血の気が引いた。
麦野は一瞬、呆れた表情を浮かべた。
そして、にやりと笑った。
「あっはは! 何それ! 命が惜しくないの?」
彼女はしゃがみ込み、指先を床に近づけた。
「面白いじゃない。そんなに余裕があるんなら、もうちょっと遊んであげようか?」
巨大な指先が、二人の目前で止まった。
佐伯は後ずさった。
田村もようやく、自分たちが置かれている状況を思い出したらしい。
麦野は二人の反応を眺め、満足そうに笑った。
「ま、安心しなさいよ。今はまだ何もしないから」
彼女は立ち上がった。
再び、紫色のワンピースと黒いニーハイソックスが、彼らの頭上を埋め尽くした。
「ほら、回収するわよ。大人しくしてなさい」
佐伯は、巨大な回収装置が近づいてくるのを見つめた。
田村はもう、頭上を見上げようとはしなかった。


「第五章 小さな世界」
研究員の佐伯は、自分が置かれた状況を理解できずにいた。数秒前まで身長百七十センチを超える成人男性だった。だが今、周囲には巨大な透明の壁がそびえ、床は果てしない平原のようだった。
「ここはどこだ!?」「誰か! 誰か助けてくれ!」「元に戻してくれ!!」
空の向こうから巨大な顔が現れた。麦野沈利だった。
「あらぁ? 思ったより集まったじゃない」
巨大な琥珀色の瞳が彼らを見下ろす。
「あんたたちさぁ。今まで、小さい子供を実験台にしてきたんでしょ? 痛いって泣いても、やめてって頼んでも、実験続けてたわけだ」
指先が虫籠の蓋を叩いた。ゴンッ!! 研究員たちの足元が揺れた。
「で、今度は自分たちが実験される側になったら、助けてくれって? あっはは! 都合よすぎんじゃないの?」
「私たちは間違いに気づいたんだ! だから告発しようと……!」
「知ってるわよ。でもさぁ、だからって、今までやったことが消えるわけじゃないでしょ?」
研究員たちは黙り込んだ。
「ま、説教するために来たわけじゃないし。続きは帰ってからね」
彼女は蓋を閉めた。

「第六章 所長との対峙」
午後十時二十六分。研究所の最深部。所長室の扉が音もなく消滅した。
「ようやく見つけた」
麦野が入ってきた。右手には無数の研究員を収容した虫籠がある。
「……麦野沈利」
「へぇ。私のこと知ってんだ」
「学園都市第四位。原子崩しの使い手」
「正解。百点満点。で? 遺言でもある?」
「一つ、聞かせてほしい。君も能力者だろう。我々は、もう非人道的な研究を続けるつもりはない」
霧島は過去の実験と子供たちへの加害を語った。
「だから、終わらせようとしている。学園都市が隠してきた実験の記録だ。これを世間に公表すれば、少なくとも同じことを繰り返す研究者は減るかもしれない。君たち能力者にとっても、悪い話ではないはずだ。なぜ妨害する? 君自身、学園都市の犠牲者なのに、、、」
「……あんたさぁ。勘違いしてんじゃないの?」
「何をだ?」
「私たちが正義の味方だとでも思ってんの? 私たちはね、上の連中にとっちゃ、便利な駒なのよ。邪魔な奴がいれば消す。都合の悪い証拠があれば燃やす。そういう仕事を押し付けられる側」
「だが、君には選択する自由が……」
「自由? そんなもん、最初からあると思ってんの?」
彼女は俯いた。
「……遅いんだよ。もう壊れちまってんのよ。あんたらも、私らも」
一瞬、麦野の表情に寂しげな影が差した。
「あーあ。何しんみりした話してんだか。で? お説教は終わり?」
霧島の皮膚が銀色に変化し始めた。霧島にも能力があった。レベル3の能力、鋼鉄化。全身の表層を特殊な金属に匹敵する硬度へ変える能力。
「私にも能力がある。君の攻撃がいかに強力でも、簡単には倒されん!」
「……ぷっ。あっはははは!! よりによって第四位相手に、硬いから大丈夫って!? 面白いじゃない。試してみようか。その自慢の身体、どこまで耐えられるかねぇ!」

「第七章 鋼鉄の小人」
「原子崩し!!」
緑色の閃光が霧島を直撃した。
「……効かん!!」
金属化した身体が激しく発光する。
「へぇ。確かに硬いわね。でもさぁ、誰が壊すって言った?」
次の瞬間、霧島の身体を包む光が変質した。天井が遠ざかり、机が巨大化し、床の模様が山脈のように膨れ上がる。
「何だ……これは……!?」
霧島の身体は極小の存在となっていた。鋼鉄化した肉体は維持されている。
「……成功っと。いやぁ、いいねぇ。あんた」
白いブーツが目の前へ近づいてきた。靴底は空を覆う巨大な構造物だった。
「ちょっと実験に付き合ってよ」
麦野は右足を持ち上げた。
「や、やめろ!!」
ドンッ!! ブーツが降り、衝撃が走る。霧島の身体は床に押さえつけられた。しかし鋼鉄化した肉体は砕けなかった。
「おおっ! すっご。ホントに壊れないんだ」
彼女は足を退けた。霧島は震えながら起き上がる。
「き、君は……何を……!」
「あんたの能力、試してあげてんの。でも、硬いだけじゃどうしようもないわよねぇ」
麦野はしゃがみ込み、長い赤茶色の髪を肩から流した。
「元に……戻してくれ……!」
「はぁ? 何言ってんの? さっきまで偉そうに説教してたじゃない。もうちょっと頑張りなさいよ」
「頼む……!」
「……つまんない。ま、あんたは特別扱いしてあげる」
回収装置が霧島を吸い込んだ。
「ほら、所長さんのお帰りよ。部下の皆さんと仲良くしてね」
彼女は楽しそうに蓋を閉めた。

「最終章 今夜のお楽しみ」
午後十一時十二分。第七能力開発研究所。全館の非常電源が停止した。
すでに施設内に残る研究員は一人もいなかった。正確には、全員が麦野沈利の持つ虫籠の中にいた。
「四百二十六人。はい、全員確認っと」
虫籠の内部では極小の研究員たちが右往左往していた。だが声は麦野には届かない。
「あらあら。そんなに騒がなくてもいいじゃない。これからずーっと一緒なんだからさぁ」
麦野は空いている右手を掲げた。緑色の光が研究所の中央へ向かって伸びていく。
「さてと。証拠隠滅、完了させますか」
閃光。轟音。建物の内部から次々と爆発が起こった。分厚いコンクリート壁が崩れ、研究設備が瓦礫に埋もれていく。やがて研究所全体が炎に包まれた。
その光景を背に麦野は悠然と歩き出す。
コツン。コツン。白いブーツのヒールが夜の歩道を叩いた。
街灯の下で虫籠を覗き込む。
「ねぇ、あんたたち。今日は随分と大変だったわねぇ」
小さな人影が容器の奥へ逃げていく。
「あっはは。何そんなに怖がってんの? せっかく助けてあげたのに。あのまま研究所にいたら、みーんな死んでたわよ? 感謝してほしいくらいだわ」
彼女は虫籠を胸元に抱え、いたずらっぽく微笑んだ。
「ま、今夜は退屈しないで済みそうね」
学園都市の夜空に遠く消防車のサイレンが響く。麦野沈利は鼻歌交じりに歩いていく。虫籠の中では四百二十六人の研究員たちが、自分たちの運命を知ることもできずにいた。
「さーて。帰ったら、何して遊ぼっかにゃーん?」
その笑顔は、今夜初めて心から浮かべたものだった。
 
つづく

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